VRで絵が描ける!
Googleが開発したVRイラストレーションアプリTilt Brush by Google。
発売されたのは2016年の3月なので少し前ですが、調査してみました。
3D空間に絵を描く、というと少しイメージしづらいですが、動画で見ると分かりやすいです。
また、Googleが2017年に発表した3Dオブジェクトをアップロードできる「Poly」というサービスに、実際にTilt Blushで作成された、3Dペインティングがたくさん投稿されています。
奥行きのある空間上に絵を描いていくので、回り込んで後ろから見たり、上から見下ろしたりすることが出来ますね。
これまで絵描きは平面上に疑似的に奥行きのある空間を生み出そうと苦労してきたわけですが、そういったテクニックから解放されて、空間そのものを造形できるようになった、ということですね。
VRでのコンテンツ制作
今後VRイラストレーションの技術がもっと進化していくと、これまで3Dソフトを使用して専門的な技術がなければ作れなかったものが、絵を描くように簡単に自由な空間や質感を表現できるようになります。
その作られたVRの空間上でユーザーが買い物をしたり、集まって会話を楽しんだり、といった色々なことができるようになるでしょう。
そのときに必要になる職種は、例えばWeb建築士や、Webインテリアデザイナーといった職業かもしれません。
また、いずれホームページがVR化していった場合、Webデザインの仕事もこういった空間づくりに移行していくでしょうから、現在平面を制作しているデザイナーやイラストレーターといった職種もVR上に移行していく可能性が考えられます。
仕様
現在は2種類のヘッドマウントディスプレイが対応していて、HTC VIVEはコントローラー付き7万円程度で購入できるようです。
Tilt BlushのソフトウェアはSteamからのダウンロード販売で2千円程度です。
システム要件はCPUが第4世代のi5、メモリー4GB、グラフィックボードはGeForce GTX970、ストレージ1GB以上が最低要件ですね。
ただ、すべて3Dで制作していくので、スペックにはかなり余裕が必要なのではないかと思います。
制作過程を動画でキャプチャーしたりもしてみたいですね。
これはぜひ試してみたいので、活用の方向性を探ってみたいと思います。